歌うLSI.NSX-1買ったよ
歌うLSI "NSX-1"
突然ですがみなさん,これ知ってますか.
機械とか殻割って基盤の上にゴロゴロしてるやつですね. ちょこちょこ目にしたことがある人もいるでしょう. このチップがどうしたんだ.という話ですね.
実はこのチップ,普通のLSIではないのです. こんなことができるようになります.
おわかりでしょうか? リアルタイムに,音と声を対応させて歌わせることができるのです.
なにこれおもしろい!!
このチップ「NSX-1」は,高性能midi音源であり,オンボードのボーカロイドなのです(embeddedVocaloid.通称eVocaloid). 上の動画のように,音と言葉を与えるとその通りに歌ってくれます. オンボードなので,プログラムを一回作ってしまえばPCなしのスタンドアロンで動作してしまいます.
こんだけいろいろできる可能性を提示されたら,そりゃー触ってみたくなるのが人情です.
自分は表面実装チップを買ってごにょごにょやるスキルはないのですが,幸いなことにスイッチサイエンス社からこんなものが出ています.
ヤマハNSX-1搭載Arduino用音源シールド eVY1シールド
NSX-1をarduinoからごにょごにょできるシールドです. 同サイトではしばらく品切れが続いていましたが,先ほど確認したところ予約が再開していました.入荷予定が12/13なのでしばらく先ですが. 自分が見たときは品切れ状態だったので,秋葉原の若松通商で買ってきました(11月冒頭でのこり3つくらいだったので今は怪しいです).
さて,このシールドを介することで,一般ユーザでも簡単に歌うおもちゃを作れるようになります. レファレンスとしてサンプルプログラムが幾つか公開されています.
yamahaのサイトではブラウザからNSX-1を扱うサンプルが3点(キーボードからテキスト設定&キーボード叩く,ピアノロールで歌わせる,音声認識してTTS),スイッチサイエンス社のサイトにはarduinoを介してNSX-1を扱うサンプルが2点(かえるのうた,ふるさと)公開されています.
前回の記事でarduinoを紹介したのは,これを扱う環境を作るためでした.現在はサンプルを見つつ使い方を勉強している状態です. チップとはシリアルを通じてmidi規格に乗っ取った通信が行われているようです. なので現在はまずmidi規格のフォーマットについて勉強中ですが,midiなんてwindowsでdominoつかって遊んだくらいの自分にはなかなか難しいです.そのうち記事としてまとめたいなと思います.
それにしても,まさかブラウザから叩けるとは思っていなかったので,なかなかうれしい誤算です.ブラウザ連携できるならいろんなAPIと組み合わせてあんなことやこんなことができてしまいますね.時間ができたらtwitter連携でTTSもどきとかやってみようかな.
今回はここまで〜.